SDHK2019とSDGC2019、2つの海外カンファレンスに参加した体験の共有会レポート
この記事は Gaji-Labo Advent Calendar 2019 12日目の記事です。弊社ではGaji-Labo Meet Upや海外カンファレンスの共有会をときどきやっているのですが(前回の記事参照)、今月もSDHK2019 & SDGC2019 のゆるシェア会という共有会を開催しました。
今回は10月にトロントで行われたService Design Global Conference 2019(以下、SDGC2019)と、11月に香港で行われたService Design Hong Kong 2019(以下、SDHK2019)の2つのカンファレンスがトピックでした。2つのカンファレンスはどちらもサービスデザインに関わるカンファレンスですが、SDGC2019は日本からの参加者も数十人いる国際イベント、SDHK2019は香港のローカルイベントという違いがあります。
共有会のタイムテーブルは、前半がSDGC2019の雑感と山岸にとって興味深かったトピック、後半がSDHK2019の1日ワークショップの様子をシェアする構成に。あまりキチキチ時間を決めず、ゆるっと進めていきました。共有会で使用・引用した資料は、関連資料のURLとあわせてnotionにまとめてあります。
SDGC2019の内容で共有したかったこと
タイムテーブル前半はSDGC2019の全体観を共有しつつ、山岸が個人的に注目した部分に触れていく構成になりました。概念やメソッドについてセッションの引用をしながら話したあと、カナダでの先進的なサービスデザイン事例を紹介するという流れ。
その中でのトピックは4つほどありました。
- ダブルダイヤモンドの進化
- インクルーシブなCo-Designプロセス
- SDGsへのビジネスとしてのコミット
- 本質的なソーシャルビジネス
先月LT登壇させていただいたSDN日本チャプターでの公式イベント SDGC2019 報告会では、インクルーシブなワークショップにテーマを絞って共有させていただきました。その際に使用したスライド資料はこちらです。
公式な共有会ではお話できなかった内容を、ゆるシェア会にはとにかく詰め込みました。山岸の伝えたいこと全部乗せトッピングでのお届けです。まさに主催者特権ですね(笑)。
SDHK2019の内容で共有したかったこと
タイムテーブル後半は、香港で参加した丸1日のデザインセッションの内容を共有。This is Service Design Doing(現在日本語版翻訳中とのことです)の著者のひとりでもあるAdam Lawrence氏をファシリテーターに迎えたGlobal Service Jamの超短縮版に参加した感想などをお話しました。
特に今年のSDHKは日本からの参加者が私1人だったため、どうしても共有会を開催して誰かとおしゃべりしたいという気持ちがありました。
そんな動機からはじめた企画だったので、私から一方的にお話をする時間より、参加者の皆さんと一緒に会話をする時間をたくさん取るつもりで計画。参加者のみなさんもその意図を汲み取ってくださって、たくさんおしゃべりをすることができました。
ここまでレポートが長くなってきたため、おしゃべりした内容そのものについては改めて咀嚼した後、また別の機会にお伝えできたらと思います!
小規模なミートアップや共有会、また企画します
今回は少人数でじっくりテーマに向き合うことで、大規模なセミナーや勉強会では得にくい濃密なディスカッションを楽しむことができました。会社や職種の垣根を超えてお話をする中で、普段活用しているメソッドについて新たな発見をしたり、お互いの実践知を交換し合ってインスピレーションをもらったり。
小規模な共有会が好きだなぁと改めて感じたのですが、思い返せば、何年も前からずっと同じことを言っているなぁと気付きました。
一箇所で大きなイベントを動かすことはパワーもリソースも要るし、すごいことだけれど、これからの未来にはもっと小さな単位がフィットするのではないかなぁと思っています。10,000人規模のイベントを1回だけ行うよりも、10人単位をワークショップを1000回、もしくは1000箇所で行うことが大切な時代になってくるのではないかなぁと。
上記の記事を書いたのは2013年のことですが、大きな花をひとつ咲かせることと小さな花をたくさん咲かせることには違う価値があると、今でもやっぱりそう思います。
一緒に種を蒔いたり水をあげたりしてくれる人をゆるゆると増やしながら、Gaji-Laboらしい花をゆるゆると咲かせていきたいです。
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