Material-UI を使用して Material Design のカラーパレットをサイトに適用する


こんにちは、 Gaji-Labo アシスタントエンジニアの石垣です。

今回は前回の記事「React + Material-UIを使用してMaterial Designのコンポーネントを作成する」に引き続いて、Material-UIでの基本的な色の使い方について知見をまとめたいと思います。

Material-UI の Colors について

Material-UI には、 Material Design で定義されているカラーパレットを変数として呼び出して使用できる機能が備わっています。

@material-ui/core/colors から使用したい色を import することで、前回の記事でご紹介した makeStyle や createMuiTheme などで色を使用することができます。これにより、簡単に Material Design のカラーパレットをサイトで使用できるようになります。

一例として、 createMuiTheme では以下のように色変数を使用することができます。

import * as React from "react";
import { createMuiTheme, ThemeProvider } from "@material-ui/core/styles";
import { Button, ButtonProps } from "@material-ui/core/";
import purple from "@material-ui/core/colors/purple"; // @material-ui/core/colors/ から使用したい色調を import する

type Props = React.ButtonHTMLAttributes<ButtonProps>;

export const ExampleButton: React.FC<Props> = () => {
  const theme = createMuiTheme({
    overrides: {
      MuiButton: {
        containedPrimary: {
          backgroundColor: purple[500], // 色と濃度で指定する
        },
      },
    },
  });
  return (
    <ThemeProvider theme={theme}>
      <Button variant="contained" color="primary">
        label
      </Button>
    </ThemeProvider>
  );
};

コンポーネントに指定した色が反映される

使用できる色調と濃度の一覧は公式のドキュメントに掲載されています。

実際に使用する場面では、 Material Design で定義されている色以外にも使用する色があるため、以下のように全ての色をまとめて変数定義して使用するようにしています。

...
import grey from "@material-ui/core/colors/grey";

export const colors = {
  white: "#fff",
  black: "#000",
  muiGrey100: grey[100], // #f5f5f5
  muiGrey300: grey[300], // #e0e0e0
  muiGrey500: grey[500], // #9e9e9e
};

export const ExampleButton: React.FC<Props> = () => {
  const theme = createMuiTheme({
    overrides: {
      MuiButton: {
        containedPrimary: {
          backgroundColor: colors.muiGrey100,
        },
      },
    },
  });
...

テーマカラーとして使われるコンポーネント全体に適用する

Material UI では primary や secondary などのテーマカラーがデフォルトで定義されていますが、 createMuiTheme でそれを変更することができます。

createMuiTheme の palette でテーマカラーを設定します。

import purple from "@material-ui/core/colors/purple";
import orange from "@material-ui/core/colors/orange";

export const ExampleButtons: React.FC<Props> = () => {
  const theme = createMuiTheme({
    palette: {
      primary: {
        main: purple[500],
      },
      secondary: {
        main: orange[500],
      },
    },
  });
  return (
    <ThemeProvider theme={theme}>
      <Button variant="contained" color="primary">
        label
      </Button>
      <Button variant="contained" color="secondary">
        label
      </Button>
    </ThemeProvider>
  );
};

このように設定することで、コンポーネントで使用される primary の色を一括で変更することができます。

デフォルトの primary color と secondary color
palette で上書きしたprimary color と secondary color

先述の例では overrides で特定のコンポーネントのの色を個別に上書きしていましたが、サイト全体でテーマカラーが確定している場合は palette で全体のテーマカラーを上書きするのが適切かと思います。

テーマカラーを決める上では公式にカラーピッカーツールも用意されています。

まとめ

今回は前回の記事「React + Material-UIを使用してMaterial Designのコンポーネントを作成する」に引き続き、 Material-UI での色の使用方法についてまとめました。

Material-UI に興味を持っている方の参考にしていただけると幸いです。

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投稿者 Ishigaki Shotaro

アシスタントエンジニアとしてHTML/CSS/JavaScriptの実装やRailsの組み込み、スタイルガイドの構築などを担当しています。 業務の中でさまざまな学びを吸収しながら、文書構造やアクセシビリティに目を向けたマークアップの学習やJavaScriptの学習などを行っています。チームに貢献できるエンジニアとなるために日々奮闘中です。