人間が苦手な私が「人間とする仕事」に出会った話
こんにちは、株式会社 Gaji-Labo 戦略室の kikurine こと菊永です。入社して二ヶ月。
いま、「入社エントリーというやつ、これ、インターネットでみたぞ!」というちょっとウキウキした気分で書いています。
私はこれまで、社外に向けて話したり、社内の人の話を聞いたり、トラブルを収めたり、そんな仕事をしてきました。自分を「何の人」と説明するのがいつも困るので、人間の仕事の人ということにしておきましょう。
この記事では、人間が苦手な私が管理職として躓き、その先の Gaji-Labo で「人間とする仕事」に出会ったことをお話しします。もし、チーム作りに悩んでいる人がいたら、何かヒントになるかもしれません。
早く人間になりたい
ところで、これを読んでいるあなたは人間は好きですか。それとも、そうでもないですか。
私は人間が苦手です。具体的に言うと、人間の感情や空気を読んで適切に振る舞うことが得意ではありません。
朝起きる時は、「今日も人間社会に出なければ」と思いながらエイヤで起きます。会社で人と顔を合わせると嬉しくなることもありますが、常に「今の反応で良かったかな」「変なこと言ってないかな」と気になってしまいます。
人間社会で浮いていないか気になりすぎて、ちゃんと社会に馴染んでいる人間のふりをしようと必死になっていたら、「ちゃんと社会に馴染んでいる人間のふり」が私のスキルになりました。
私は社会でうまくやれるようになりました。鏡に向かって自信のある顔を作り、笑顔で飛び出します。そうじゃないと、人間の仲間でないことがバレてしまう。
インターネットという居場所
そんな私にも素でいられる場所はありました。インターネットです。
もともと本を読むのが大好きだった私にとって、インターネットは無限に読み物があるように見えたし、遠くにいる人や、憧れの人とも話すことができました。
インターネットにいる人は、端末を持てる人がまだ限られていた時代だったので、たいていはなんらかの技術者か、とんでもない好事家でした。楽しかったです、彼らと話すのは。変わり者なのはこっちも同じでしたから。
彼らの技術の話は興味深かったし、私が興味深く聞くことを彼らも面白がってくれました。
「この人たちの力になりたい」
そう思いました。直接的に技術で貢献はできないけれど、私なりのやり方で。
エンジニアの代理人として
私が社会に出た頃は、エンジニアには変わった人が多くて、社会活動を嫌う人も多かったんです。
人前で話すのが苦手。会議が嫌い。経営層との折衝なんてもってのほか。でも、技術は素晴らしい。
それで結果として私は、彼らの代理人のような役割で管理職としてキャリアを積むことになりました。これが前述の「人間の仕事」というやつです。
別に、それらが得意だったわけではありません。だって対人が苦手だったわけですから。
だけど、尊敬するみんなを支援できることはやりがいとして十分でした。みんなも喜んでくれましたしね。
さようなら、今まで魚をありがとう
でも、蜜月は思ったほど長く続きませんでした。
次第に私と現場の間には、見えない線が引かれていったのです。
私は管理職として外部や経営層と交渉します。現場のメンバーは開発に専念します。一見、うまく役割分担できているように見えます。
でも、それは対等な関係ではありませんでした。
私は上司になり、彼らは部下になっていました。私は「考える人」「責任を持つ人」になり、彼らは「指示で動く人」「スキルの範囲で働く人」になっていました。
「どうしたらいいですか」と、無垢な顔でトラブルを報告する人間を前にして、私はふと無責任な気持ちを抱きました。
ああ、嫌だな。また笑顔で大丈夫だとこの人たちを安心させてから、顧客に全力で焼き土下座か。まあ耐えるのが仕事だけど。
こんなので、私たちは本当にチームなんだろうか。
マネジメントの本をたくさん読んで、人前で偉そうに語るようになっても、私は全然ちゃんと人間をやれていない。
私は仕事を辞めました。
さまよえる膾吹き
もやもやとした悩みを抱えたままでしたが、私は新しい仕事を探さねばなりませんでした。気持ちがどうあれ、生活は続きますからね。
それでインターネットで、「失業しました!」と叫びました。馴染みのアイコンたちが「いい会社」を教えてくれて、私は Gaji-Labo のコーポレートサイトへ辿り着き、その文化を垣間見ることになりました。
Gaji-Labo スタイルと銘打たれた資料には、かわいい絵と一緒に、15の箴言が並んでいました。内容は、管理職だった私が、チームにずっと伝えてきたことばかりです。
だけど私の口から出たものと同じではない。やるべきを毅然と述べながら、確たるぬくもりがあります。
すごく素敵だなと思いました。この規範と心が伝わるなら本当に理想的です。
でも、相手は私が手こずってきた生きた人間たちなのに、この「文化」を根付かせることなんてできるんでしょうか。
わからんすぎます。でも、だからこそ面接で正直に話しました。
「理想はわかります。でも、私は失敗しました。どうやったら本当にできるんですか」
そんなことを言ったのになんでか入社できてしまったので、わからんすぎるの答えを自分の身で体験することになりました。
文化の正体
入社すると、丁寧なオンボーディングが始まりました。スケジュールには「カルチャー・インストール」とあります。
ははあ、これで脳に何か刻む「やり方」なのかな。組織の歴史とか思想とかを声を揃えて読み上げたりするのかな。
でも、始まってみると様子が違っていました。
オンラインミーティングの画面に現れた Gaji-Labo の人たちは、「これはこういうものだ」と私に教えるのではなく、「どういうことかな? kikurine はどう思いますか?」と問いかけてきたのです。
「オーナーシップ」をどう実現するか。私たちの「レジリエンス」とは何か。「誠実さ」は何によって成り立つか。
ときに考え込み、お互いに質問をしたりもして、自分の言葉を探りながら、むしろちょっと自信なく見えるくらいに思慮深く。
「これって本当にこうだろうか、もっといい方法があるんじゃないだろうか」
そこには終わらない問いと追求がありました。
ああ、そうか。ここの文化っていうのは、一度装備したら外せない呪いの拘束具ではないんだ。
自らに問い続け、考え続けること。そしてその行動を促しあい、支えあう信頼があるから、指示する側とされる側じゃなく対等な関係でいられる。だからチームになれる。
一人一人が喋る内容は全然器用じゃないし、考えるのが大変そうでもあります。正解なんてないから、迷います。
そして、「kikurine はどう思う?」と問われる。
いいですね、私も考えますよ。
もう、人間が思うように動かないと上から嘆く管理職ではありません。目的へ向かう意志のある仲間と、率直に事実を話し合える。
プロのチームって、こうじゃなきゃ。機嫌や制御ばかり考えていた昨日にさようならです。
仕事を、人間と
振り返ってみれば、管理職のときだって、重たいもの抱えてピンチ回避すること自体は楽しかったし、私の笑顔で人が安堵してくれるのは嬉しかった。仕事、おもしろかったんですよね。
「人間の仕事」と言いながら、「人間と」仕事できてなかった。ただそれだけ。
私もまた、自らが苦手とする「人間」であり、「人間たち」なんですよね。尊敬してきた仲間との隔たりができたのは、どうせ上役がいても邪魔だろうとか、私と彼らは立場が違うからとか、人間との関わりに及び腰のまま、自分で引いた線のせいではないでしょうか。
Gaji-Labo では、もしコミュニケーションに問題を感じたら、率直に伝えてくれます。対等な人間として誠実だと思います。私は飲み会の愚痴に出てくる「あの人」じゃなくて、目の前にいる kikurine なんです。とても嬉しい。
今ここにいる私が好きです。それって、人間を結構好きってことなのかもしれません。
「人間とする仕事」はいいですよ。人間をやるのが下手な私が保証します。Gaji-Labo はいいチームです。
出会いをありがとう、インターネット。
もっと良いチームへ
チームって、技術だけでも、制度だけでも作れない。「人間について考え続け、問い続けること」そのものが Gaji-Labo の文化だと私は思います。
正解を押しつけるのではなく、一緒に考える。
固定された役割に縛られるのではなく、対等に問い合う。
守る / 守られるではなく、支え合う。
この「問い続ける」ことは、Gaji-Labo が社内だけでやっていることではありません。クライアントの皆さんと一緒にプロダクトを作るときも、同じように対話を重ね、一緒に考え、より良い形を探し続けています。
私たち自身が毎日考え、議論し、良くなりながら、「良いチーム、もっと良いチームになる力」を届けていきたい。人間が好きな人も、そうでもない人も、ぜひ話しましょう。
もっと良いチームを一緒に作りませんか。
Gaji-Labo の kikurine を、これからよろしくお願いします。
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