Material-UIでテキストフィールドをカスタマイズして実装する方法


こんにちは、 Gaji-Labo アシスタントエンジニアの石垣です。

今回は Material-UI でテキストフィールドを作る際にいくつかハマった点があったため、テキストフィールドの作成方法についてまとめたいと思います。

Material-UI でのテキストフィールドの作成方法

Material-UI には標準で TextField というコンポーネントが用意されており、 import するだけで Material Design 準拠のテキストフィールドを使用することができます。

公式ドキュメントの TextField の解説

ただし、TextField コンポーネントにはフィールドのラベル、フィールド本体、ヘルパーテキストの全てが同梱されているため、パーツそれぞれで細かいスタイル変更や挙動の変更を行おうとすると大変な手間がかかります。

TextField コンポーネント自体が FormControlFormLabelOutlinedInput などのコンポーネントが組み合わさって構成されているため、それぞれを単体で使用することでカスタマイズを行うことができます。

たとえば、TextField ではデフォルトでは Material Design に準拠してフィールドのラベルがフィールド内に表示されており、フォーカス時に外側に移動するような挙動となっていますが、ラベルが常に外側に表示されているテキストフィールドを作成するには以下のように実装します。

import React from "react";

import {
  FormControl,
  FormLabel,
  FormHelperText,
  OutlinedInput,
} from "@material-ui/core/";
import { createMuiTheme, ThemeProvider } from "@material-ui/core/styles";

/* ... */

export function TextField({
  error,
  disabled,
  label,
  id,
  name,
  type,
  placeholder,
  required,
  onBlur,
  defaultValue,
  helperText,
}) {
  /* ... */

  const theme = createMuiTheme({
    overrides: {
      MuiFormControl: {
        /* 全体のスタイル */
      },
      MuiFormLabel: {
        /* ラベルのスタイル */
      },
      MuiOutlinedInput: {
        /* フィールドのスタイル */
      },
      MuiFormHelperText: {
        /* ヘルパーテキストのスタイル */
      },
    },
  });

  return (
    <ThemeProvider theme={theme}>
      <FormControl error={error} disabled={disabled}>
        <FormLabel>
          <div>{label}</div>
          <OutlinedInput
            fullWidth
            id={id}
            name={name}
            type={type}
            placeholder={placeholder}
            required={required}
            onBlur={onBlur} // onBlur にフィールド変更時のイベントを渡す
            defaultValue={defaultValue} // defaultValue でフィールドの値を持つ
          />
        </FormLabel>
        <FormHelperText>{helperText}</FormHelperText>
      </FormControl>
    </ThemeProvider>
  );
}
実装したテキストフィールドのコンポーネント

フィールドの状態を管理するコンポーネント FormControl で全体をラップし、 FormLabel 内にラベルの要素と OutlinedInput を入れ、 FormHelperText にヘルパーテキストを入れるようにしました。

これでラベルが常に表示されたテキストフィールドを実装することができました。このように分解してから組み合わせることで個別のパーツのカスタマイズが容易になります。

onChange + value ではなく onBlur + defaultValue で値を管理する

以上のコンポーネントでは、 onBlur にフィールド変更時のイベントを渡し、 defaultValue props で値を保持させるという風に実装しています。

最初は onBlur と defaultValue ではなく onChange と value で値を管理するようにしていましたが、この実装方法では入力するごとにフォーカスが外れてしまう問題がありました。これを防ぐために onBlur と defaultValue で実装をしています。

まとめ

今回は Material-UI でのテキストフィールドの作成方法についてまとめました。

TextField のように、Material-UI には他にもいくつかのコンポーネントが組み合わさった形で構成されているコンポーネントがあります。1つ1つを分解して使用することでカスタマイズが容易になります。

今後も Material-UI でのコンポーネント実装方法について知見をブログで共有していきたいと考えています。

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投稿者 Ishigaki Shotaro

アシスタントエンジニアとしてHTML/CSS/JavaScriptの実装やRailsの組み込み、スタイルガイドの構築などを担当しています。 業務の中でさまざまな学びを吸収しながら、文書構造やアクセシビリティに目を向けたマークアップの学習やJavaScriptの学習などを行っています。チームに貢献できるエンジニアとなるために日々奮闘中です。