Next.js の SSG で 404 ページを適切に表示する


はじめに

こんにちは kimizuy です。

今回は fallbacknotFound の使い方をまとめて Next.js の SSG で 404 ページを適切に表示する方法をご紹介します。

ここで言う「適切」とはビルド時のみならず next dev したときにもエラーが出ない状態を意味します。

next build は問題ないのに next dev ではデータ取得に失敗したときの TypeError が出てしまう!」という場合にも役立つと思います。

前提: fallback が何を指すか

Next.js の SSG の場合、「fallback」には 2 通りの使われ方あります。

  • ページコンポーネントに返却される props が空のときに表示する状態
  • getStaticPaths の返り値として指定するパラメータ

本記事では以降、後者の fallback パラメータの挙動パターンを解説します。

fallback: false

getStaticPaths が返さないパスは常に 404 ページが返されます。

next dev のときに正しい URL のはずなのに 404 ページが表示されてしまうのは、getStaticPaths が毎回実行されており、存在しないパスを指定した状態が発生しているためです。

If fallback is false, then any paths not returned by getStaticPaths will result in a 404 page.
https://nextjs.org/learn/basics/dynamic-routes/dynamic-routes-details

In development (next dev), getStaticPaths will be called on every request.
https://nextjs.org/learn/basics/dynamic-routes/dynamic-routes-details

fallback: true

ISR で動的にページを更新する際に使います。また next/routerisFallback と組み合わせることを前提にしています。いったん isFallback 内の状態を返し、バックグラウンドで getStaticProps を実行してデータ取得が完了したらページを再レンダリングします。

import { useRouter } from "next/router"

const Page = (props) => {
  const router = useRouter()

  if (router.isFallback) {
    return <div>Loading...</div>
  }

  return <div>{props.data}</div>
}

後続の URL アクセスはキャッシュされたページが返却されます。

ビルド時に生成されていないパスは 404 ページにリダイレクトされません

このとき getStaticProps でデータ取得が失敗すると以下のエラーが発生するため notFound を使う必要があります。

Application error: a client-side exception has occurred (see the browser console for more information).
export function getStaticProps() {
  const data = getData()

  return {
    props: {
      data
    },
    // データが取得できなかった場合は 404 ページとステータスコード 404 が返却されます
    notFound: !data
  }
}

参考: https://github.com/vercel/next.js/discussions/10960#discussioncomment-1201

そもそも notFound とは

Next.js 10 で追加されました。

それまではクライアント側でデータの有無を判定する方法しかなく実際は 404 の状態なのにステータスは 200 になってしまう状況がありました。

参考: https://nextjs.org/blog/next-10#redirect-and-notfound-support-for-getstaticprops–getserversideprops

fallback: "blocking"

fallback: true とは違い、フォールバックの状態を返さないでページ生成を完了するまでクライアントの操作をブロックします。

後続の URL アクセスはキャッシュされたページが返却されます。

fallback: blocking で無効な URL を指定した場合、500 エラーが発生します。この場合も notFound を追加して 404 ページが適切に表示されるようにします。

export const getStaticPaths = async () => {
  return {
    paths: [],
    fallback: "blocking"
  }
}

export function getStaticProps() {
  const data = getData()

  return {
    props: {
      data
    },
    notFound: !data
  }
}

おわりに

今回は fallbacknotFound を組み合わせて 404 ページを適切に表示する方法についてまとめました。

以上、お読みいただきありがとうございました。

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投稿者 Gaji-Labo Staff

Gaji-Laboの社内デジタル環境でいろいろなお手伝いをしているがじ専務&じら常務。みんなのシリーズ記事をまとめたり、卒業したスタッフの過去記事を記録したり、Twitterをやったりしています。