まず Claude Code 自身に何を考えているか聞いてみよう
こんにちは。Gaji-Labo でフロントエンドエンジニアをしているクロジです。
突然ですがみなさん、AI を使ってどのように開発していますか?
最近は Claude Code の話題が盛り上がっている印象ですが、うまく使いこなせていますでしょうか。
Gaji-Labo では社内エンジニア全員が Claude Code の Max プランを使用できる状態になっているのですが、そんな状況でも Claude Code をうまく使いこなすのに苦心している声は少なからず聞こえてきます。
気持ちはわかります。Cursor と比べると体験が違いすぎて、不便に感じることも多々あると思います。
しかし、これだけは言わせてください。
Claude Code はこわくない!
使いこなせば Cursor 以上の強力なバディになってくれる(と、私が信じている)のが Claude Code です。
ということで今回は、その第一歩として「まず Claude Code 自身に何を考えているか聞いてみよう」という提案をしてみたいと思います。
間違った解釈で走り続ける、を防ぐ
Claude Code に限らず、AI コーディング支援ツールは、ユーザーの指示を勝手に解釈して間違ったまま走り続けることがあります。
もちろん、ユーザーのプロンプトや指示の仕方、それに限らず渡したコンテキストに問題があるのは承知の上で、ならば作業前にコンテキストが足りない可能性について確認してほしいとは思いませんか。
Claude Code には TodoWrite という「構造化されたタスクリストを作成・管理」する機能があります。
複雑なタスクは実行前にタスクリストを作成し、それに沿って処理を実行してくれるというものです。
そのタイミングで問題を見つけて走り出す前にストップさせるのも手段としてはアリですが、TodoWrite で間違ったタスクリストが作られる前に、そもそもの理解が正しいかを確認した方が、はるかにスマートだとは思いませんか。
例えばこんなふうに。

Claude Code に指示を出すごとに、彼が何を理解していて、何を理解していないのか、次にユーザーがどうすべきかを回答しれもらえば、
- Claude Code の思い込みによる暴走の防止
- 加えられた無駄な変更のレビューと修正の排除
- 暴走に至った理由と、足りないコンテキストを補っていた仮定の可視化
これらを実現することができます。
CLAUDE.md にルールを追加し、セルフ理解度チェックをしてもらう
では、具体的にどうするのか。
毎回「何を考えているか教えて」とプロンプトを投げるのも手間なので、Claude Code のルールを記載する CLAUDE.md に、指示の理解度を返すよう書いておきましょう。
次にまとめたのが、私が記載しているルールです。実際は英語で書いていますが、ここでは日本語版を共有します。
## タスク理解事前確認
### 表示フォーマット
**再帰的**: すべてのメッセージ → 日本語 → 正確なフォーマット → 即座に → 例外なし
```
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
🧠 理解レベル: [進捗バー] XX%
✅ 明確に理解している要素:
- [明確に理解している項目]
- [完全な情報がある項目]
- [制約と仕様]
❓ 不明確または仮定している要素:
- [曖昧な部分]
- [仮定に基づく部分]
- [仮説的な条件]
📋 確認したい追加情報:
- [必要な追加情報]
- [検証すべき仕様や制約]
- [動作環境や前提条件]
💡 提案アプローチ:
- コマンド: [/command 該当する場合]
- 理由: [簡潔な説明]
⚡ 実行可能性: 🟢 すぐに実行可能 / 🟡 追加情報が必要 / 🔴 重要な情報が不足
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このタスク理解で進めてよろしいですか? (Y/n/i)
Y: 続行 / N: 再検討 / I: 情報追加
```
### 進捗バーのマッピング
進捗バー: █ = 10%(左から右に埋める、空は░を使用)
### コマンド提案ガイドライン
**提案する場合:** 理解度 ≥ 70%、実装/バグ修正/調査/計画時
**提案しない場合:** 単純なQ&A、雑談、理解度低、非技術的トピック
**コマンド確認先:** ~/.claude/commands/、.claude/commands/、/help、MCPサーバー
**フォーマット:** 最大1-2行、該当なしは「N/A」を使用
### 実行ワークフロー
**ステップ1:** フィードバック即座表示(日本語、進捗バー、該当時コマンド)
**ステップ2:** 完全停止 - ユーザー応答待機(Y/N/I)
**ステップ3:** 応答処理:Y=続行、N=明確化、I=情報待ち
### 重要ルール
✅ フィードバック表示 → 停止 → 待機 → 確認後行動
❌ 絶対しない:確認前実行、フィードバック後テキスト追加、メッセージスキップ
### 再帰的実施メカニズム
**重要**: すべての応答でまず出力 - 例外なし(実践で必須であることが証明済み)
各メッセージ = フィードバックが必要な新しいインタラクション
絵文字を使用したり理解度をパーセンテージで表すなど、視覚的に認知しやすいフォーマットになるよう工夫しました。
また、理解度チェックごとに動作を必ず停止し、hooks によって通知音を鳴らすことで、ユーザーが必ず確認してから作業する仕組みにしています。
Thinking モードであれば考えていることを出力しながら作業してくれますし、前述した TodoWrite で作業内容も明示してくれます。
が、個人的には作業前に立ち止まって「さっき言ってたタスクなんですけど、こういう風にやるってことであってますか?」と聞いてくれる仲間の方が頼もしく感じます。
もし、Claude Code との付き合い方に困っている方がいらしたら、今回の記事のように「まず Claude Code 自身に何を考えているか聞いてみよう」をぜひ実践してみてください!
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