なかなか進まないチームのタスクを小さなアクションで加速させる


こんにちは。Gaji-Labo の村上です。

チームで仕事をしていると、「なぜか分からないが、なかなか進まないタスク」に遭遇することはないでしょうか?
確実にやらなければならないものなのに気づけば進んでいない。さらには、取り組み出すにも腰が重い。のようなタスクです。

私はこのようなタスクの特徴として、「複数人が関わっており、次に誰が何をするかが明確になっていない」ことが挙げられると考えています。
例えば、Slackの@hereでメションされているお願いごと、チームメンバー全員がアサインされている PR のレビュー、複数チームをまたぐ確認事項など。
一人で完結できないからこそ、誰かがやってくれるだろうと人任せになったり、タスクの状況を追いきれなくなったり、なかなかスケジュール調整ができなかったりして、気づくと宙に浮いてしまうのです。

そんな時に私が意識しているのが、「落ちているボールを拾い続ける」という小さなアクションです。
今回は、この考え方について具体例とともにお話しします。

そもそも「ボール」とは何か

ここで言う「ボール」とは、タスクの進行における主導権・責任の所在を指します。
スポーツでボールを持っている人が試合を動かすように、仕事においても「今このタスクの主導権は自分にある」という認識を持つ人がいることで、物事は前に進んでいきます。

そして、「ボールが落ちている」状態とは、次のような状況だと考えられます。

  • 誰が次のアクションを取るべきかが曖昧
  • タスクの進行状況が見えない
  • 関係者間で認識がずれている
  • 期限や優先度が共有されていない

例えば、PR のレビューで言えば、「チーム全員にアサインされているから誰かがやるだろう」という状態はまさにボールが落ちている状態です。
一方で「○○さん、明日までにレビューお願いします」と明確に依頼された状態は、ボールがその人に渡っている状態と言えます。

複数人が絡む物事では、ボールの所在が曖昧になりがちです。
だからこそ、率先してボールを拾い上げることが重要になってくるのです。

ボールを拾う前と後で何が変わるか

具体的な例で考えてみます。
チーム全員にアサインされたPRレビューがあるとします。

ボールが拾われる前の状況

  • 作成者:「いつレビューされるんだろう…」
  • チームメンバーA:「誰かがやってくれるだろう」
  • チームメンバーB:「忙しいから後で見よう」
  • マネージャー:「なぜレビューが進まないんだろう」

結果:3日経ってもレビューされず、PRは放置状態。

ボールが拾われた後の状況

  • チームメンバーA「このPR、私が明日の午前中にレビューします」と宣言
  • 作成者:期限が明確になり安心
  • チームメンバーB:触発されて関連のPRもレビュー開始

結果:翌日にはレビューが完了し、関連のPRもスムーズに進行。

この変化のきっかけは「私がやります」の一言です。
正直「でしゃばりかな?」と思うこともありますが、チームで成果を出すには、誰かが一歩踏み出すことはとても大切だと考えています。

実践的なボールの拾い方

では、実際にどのようにボールを拾えばよいのでしょうか。
私が意識しているポイントを2つ紹介します。

1. ボールが落ちているサインを見逃さない

まずは、ボールが落ちている状況を素早く察知することが大切です。
以下のような場面では、積極的にボールを拾うチャンスです。

  • 会議で「誰かお願いします」という発言があった時
  • Slackで @here やリアクションだけで終わっている投稿
  • 「確認が必要」「検討します」で止まっている議論
  • 複数人にアサインされているタスク
  • 誰もしばらく進捗を共有していない時

2. 声かけの仕方を工夫する

ボールを拾う時は、相手に負担をかけない声かけを心がけています。

  • まず現状確認から
    • 「今誰も着手できていない状態であっていますか?」
    • 重複作業を避けつつ、忘れていたメンバーの動き出すきっかけにもなる
  • 具体的に宣言する
    • 「私が金曜日までに○○さんに確認して、来週月曜に仮の方針を共有しますので、次の定例会議で詳細を詰めましょう」
    • 曖昧な「後で」ではなく、いつ・誰が・何をするかを明確にする
  • 確認の余地を残す
    • 「○○で進めます。何か気になる点があれば教えてください」
    • 主導権を握りつつ、チームの合意も得やすくする

最後に

実際のところ、積極的にボールを拾い続けていると「でしゃばりかな?」と不安になることもあります。
しかし、Gaji-Labo ではこうした行動はカルチャーとして当たり前のものです。

狭間や境界線上にあるタスクや問題はできるだけ自分たちが拾う

まさに、落ちているボールを拾うという行動は、この Gaji-Labo スタイルと合致しています。
この共通認識があることで、チーム全体で自然にボールを拾い合う文化が生まれています。

Gaji-Labo は、こうした協働を大切にし、お互いに支え合いながら成長していける会社です。

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投稿者 Sena Murakami

アシスタントフロントエンドエンジニア。 Webマーケティング会社でマークアップエンジニアとして経験を積み、Gaji-Laboに入社。デザインの意図を汲み取ったマークアップが得意です。チームを俯瞰してリードできるエンジニアになることが目標です。趣味はバドミントンやバレーボール、キャンプなど。