GitHub Projects を使い倒してチームワークを最大化する
こんにちは、株式会社 Gaji-Labo のフロントエンドエンジニア 上條(mk-0A0)です。
今年に入ってから、プロジェクト内の小さなチームで進行管理を担当するようになりました。
Gaji-Labo はチームワークの提供を価値としており、どうすれば良いチームワークが体現できるか日々模索しながら業務に励んでいます。チームワークといってもいろんな形がありますが、個人的に「メンバーお互いの状況を把握してサポートし合える」というのを大事にしたいと思っています。
「今どんなタスクに取り組んでいるのか」「順調に進んでいるのか」「一人で問題を抱え込んでいないか」といった情報を検知して適切にサポートできる環境を目指しています。
環境作りの一環として、タスク管理に使用している GitHub Projects の使い方を工夫することでチームの状況をざっと把握できるようにしています。本記事ではそのポイントを4つご紹介します。
1. Issue のステータスを可視化する
Projects を使う大きな理由は何と言ってもカンバン形式で Issue のステータスを可視化できることです。
プロジェクトでは以下7つのレーンを使用しています。
- Backlog:手が空いたらやりたいこと
- Todo:未着手
- In progress:作業中
- In review:レビュー中
- In QA:先方のチェック待ち
- Wait:何らかの理由で作業が止まっている
- Done:作業が完了して master にマージされている
上記ステータス以外にもアサインやラベルまで確認できるので、誰がどんなタスクをどれくらい持っているのかといったリソース状況もある程度把握できます。
また、各レーンに Issue が溜まると見通しが悪くなりステータスの信頼性がなくなるため、できるだけスムーズに次のレーンに移動できるよう意識しています。
2. ステータスだけでなく作業内容も確認する
Issue のサイドバーにある Development からその作業に対応する PR を紐づけられます。Projects 上で Issue に紐づけられた PR を表示するよう設定し、実際に作業がどう進んでいるのかを確認できるようにしています。
また、ドラフト状態の PR であっても紐づけておくことでステータスだけでは分からない進捗状況を把握できるのも大きな利点です。

3. マイルストーンとカスタムフィールドで期日を管理する
タスクの期日管理には、GitHub Milestones と Projects 上で作成できる date フィールドを組み合わせて活用しています。
マイルストーンはクライアントが設定したリリーススケジュールをもとに作成しており、Issue のサイドバーにある Milestone から紐づけられます。
マイルストーンについて – GitHub Docs

Projects は View が複数作成できるため、全体のステータス把握の View とは別にマイルストーンごとの View も作成しています。マイルストーンでグループ化し、リリーススケジュールごとに進捗が見れるようにしています。

date フィールドはマイルストーンとは別に特定の期日が設定されている場合に利用します。これによって期日までに抜け漏れなく対応完了できるようにしています。
日付フィールドについて – GitHub Docs

これらの設定をしたうえで Projectsのソート機能をマイルストーン順に設定しています。そうすることで自然と優先度の高いタスクが上位に表示されるようになり、着手するべき Issue が明確になります。Issue は基本メンバーのセルフアサインで進めているため、仕組みで優先度を明確にできるのは非常に便利です。
4. 関連 Issue をまとめて管理する
いろんなタスクが並行して進んでいると「この Issue は別の Issue の完了を待っているから進められない…」といった依存関係が発生することが多々あります。
このような依存関係を把握し、早期にボトルネックを解消するために Sub Issue を使って関連 Issue をまとめて管理しています。
sub-issue の追加 – GitHub Docs
Projects で Sub Issue を表示するよう設定しておくと紐づけた Issue の進捗度合いが把握でき、Isuse が完了するまでの目安が可視化できます。

まとめ
GitHub Projects はタスクの状況が可視化できるのでとても重宝しています。できることが多い一方で Projects だけですべてを把握したつもりになってしまうのは良くないと思っており、困ったことがあればメンバー同士でコミュニケーションを取って解決できるようなチーム作りを心がけています。
Projects 運用以外での工夫はこちらをご覧ください。
はじめての進行管理。フロントエンドエンジニアがコンポーネント専任チームを回してみた。
また AI 活用が当たり前になってきている今、Gaji-Labo でも溜まっている知見をもとに今後は GitHub MCP や Atlassian MCP を活用した運用に取り組んでいきたいと思っています。
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